今回は、福岡にあるクラフトサケの醸造所「LIBROM Craft Sake Brewery (リブロム)様へ訪問させていただきました!
クラフトサケとは
クラフトサケブリュワリー協会が定義する「クラフトサケ」とは日本酒(清酒)の製造技術をベースとして、お米を原料としながら従来の「日本酒」では法的に採用できないプロセスを取り入れた、新しいジャンルのお酒。例えば、「どぶろく」もクラフトサケのひとつ。日本酒には、「搾る(お酒と酒粕を分ける)」工程がありますが、搾らずにそのまま飲むのがどぶろくです。そのほか、フルーツやハーブなどの副原料を入れることで、新しい味わいを実現したお酒もたくさん誕生しています。お米を原料としながら、日本酒のルールに縛られない、自由で多様なお酒です。
※「クラフトサケ」は株式会社モトックスが商標を所有しており、本協会会員に限り上記定義で同社より許諾を得て使用しているものです。会員以外が名乗る「クラフトサケ」については、本協会とは無関係です。
https://craftsakebreweries.com/(クラフトサケブリュワリー協会様HP引用)
福岡空港から地下鉄を乗り継ぎ15分ほど、最寄駅から道を確認しながら10分ほど歩くと、マンションの1階にひときわおしゃれな外観のお店が見えてきました。(一見醸造所と気づかない外観)
※ちょうど店舗の改装真っ最中にお邪魔してしまいました・・・

店舗向かって右側が飲食スペース、左側が醸造所となっており、仕切りがガラス張り(写真撮ってませんでした💦)のため、お酒造りを見ながらお酒と料理を楽しめるよう設計されていました。

早速中へ
醸造責任者の穴見さんとご挨拶させていただき、早速中へ

醸造所内は年中19度に設定しているとのこと



こだわり
精米歩合
使用するお米は、92%という食用と変わらない精米歩合。最初は70%ほどまで削っていたこともあったそうですが、92%で充分良い味わいのものが造れたことから、精米は最小限にとどめているそうです。
醸造責任者の穴見さんが新潟の阿部酒造さんで修行されていたこともあり、その時の教えが影響しているそうです。
副原料
大きな特徴の一つとして、原料は福岡県産にこだわっていること。フルーツ、ハーブ、スパイス、野菜などさまざまなものを一緒に発酵させているそうですが、地元農家さんの愛情たっぷりの作物を使用されています。
設立から4年目ですでに約90種類の副原料を使用され、ベースの割合を変えながら試作してきたそうですが、ようやく思った通りの味わいを予測して造れるようになってきたそうです!
スタンダードはレモンバーベナ、クラフトコーラ、ミントの3つで、そのほか様々な副原料を使用されています。柑橘類は特に大変で、手作業で絞るため一日中絞る作業に費やしてしまうこともあるそうです。
現在仕込んでいるのはパイナップルとミントで、6月末に完成するとのこと(絶対おいしいやつ!)

代表の柳生様は元々イタリアが大好きで、現地で仕事をしたいという強い想いがあったそうで、念願かなって現在はイタリア、ミラノで地元の原料・水を使用したクラフトサケ造りを開始しているそうです。(イタリアのお米は固いので溶けにくいそうですが、現地の水なら大丈夫?)イタリアの逆輸入クラフトサケ、いつか飲んでみたいですね。
まずは仙台の皆様に福岡発のクラフトサケ「リブロム」を早く飲んでいただきたいです!

穴見さん、貴重な話をお聞かせいただき大変勉強になりました!
ありがとうございました!